「トイレが急に詰まって流れない」
そんなトラブル、意外な“組み合わせ”が原因になっていることがあります。
今回は、実際の現場で対応した事例をもとに、トイレットペーパーと節水トイレの相性の落とし穴と、
詰まりにくくするための3つの対策をご紹介します。
■ 現場で起きた「紙+節水」の詰まりトラブル
ある日、お客様から「トイレが流れない」と連絡を受けて現場へ向かいました。
外の排水マスを確認すると、トイレットペーパーが詰まり、水が完全に流れていない状態。
異物の混入はなく、トイレットペーパーが主な原因のようでした。
念のため、使用中のトイレットペーパーについて伺うと…
「コス⚪︎コで買ったやつです」
さらに、トイレタンクのフタを開けると、中に2Lのペットボトルが入っていました。
いわゆる「自作の節水仕様」ですね。
この2つが組み合わさったことで、詰まりやすい条件が揃ってしまっていたのです。
■ コス⚪︎コのトイレットペーパーが日本のトイレに向かない理由
正直に言います。
コス⚪︎コのトイレットペーパーは、日本の家庭用トイレには向いていません。
なぜなら:
- 非常に厚手で、水に溶けにくい
- 海外(特にアメリカ)の水量が多いトイレ向けに設計されている
- 節水型トイレで流しきるには、水の勢いが足りない
アメリカでは、1回の洗浄で約6L以上の水を使う設計が一般的。
一方、日本では節水型で4〜5L以下も珍しくありません。
この差が“詰まりやすさ”を生む最大の要因です。
■ 詰まりにくくする3つの対策
① 日本製のトイレットペーパーを選ぶ


- 日本の排水環境に合った基準で作られていて、水に溶けやすい
- 詰まりのリスクをグッと下げられる
- スーパーやドラッグストアで国内メーカー製を選べば基本的に安心
「溶けやすい日本製の紙」を選ぶのが、もっとも手軽で効果的な予防策です。
② ペットボトル節水は今すぐやめよう

トイレの水を減らそうと、タンクにペットボトルを入れていませんか?
これは昔の方法で、現代の節水トイレとは相性が悪いです。
設計された水量を下回ると、流れが弱くなり、紙や汚物が残って詰まりの原因になります。
節水したいなら、トイレ本体の交換を検討するほうが安全です。
③ 厚手の紙を使うときは「大」で流す
「節水になるから」といつも「小」で流していませんか?
厚手の紙を使ったときや、量が多いときは必ず「大」で流すようにしてください。
排水の勢いが足りないと、途中で紙が残りやすくなります。
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「トイレが詰まって流れない!」ときの原因と対処法まとめもあわせてどうぞ。
👉 【緊急対応用】トイレが詰まった!自分でできる対処法3選とやってはいけない行動
■ 詰まってしまったら無理に流さない!
もし詰まりかけたと感じたら、まずは使用を中止して様子を見ましょう。
焦って水を流すと、逆に…
- トイレがあふれる
- 排水マスから逆流する
- 被害が広がって修理費が高額に
こんなことになりかねません。
自力で解決できなければ、早めに専門業者に相談してください。
詰まりの原因や状況によっては、高圧洗浄機を使って排水管の奥から一気に流す処置が必要になることもあります。
自分では解消できないときは、無理せず専門業者に相談するのが安心です。
■ まとめ|節水トイレと紙の“相性”がトラブルのカギ

- コス⚪︎コの紙は、日本の節水トイレには不向き
- JIS規格の紙を使うのが◎
- 自作節水(ペットボトル)や「小」ばかりの使用はNG
トイレは「流せればOK」ではなく、“流しきれるかどうか”が重要です。
ちょっとした選び方や使い方を見直すだけで、詰まりの予防は確実にできます。
あなたのご家庭も、一度チェックしてみてくださいね!
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