蛇口の水漏れ、実はよくあるトラブルです
何気なく使っている蛇口から、ポタポタと水が落ちているのに気づいたことはありませんか?
少しの漏れでも、放っておくと水道代がかさんだり、床や周囲が濡れてカビの原因になることもあります。
この記事では、水道設備の現場でよくある蛇口の水漏れの原因と、自分でできる対処法をまとめました。
「これは自分で直せるの?」「業者を呼ぶタイミングは?」そんな疑問にもお答えします。
よくある蛇口の水漏れの原因とは?
蛇口からの水漏れといっても、漏れている場所によって原因はさまざまです。
ハンドルの付け根から水がにじむ
パッキン(ケレップ)が劣化している可能性が高いです。ハンドル式の蛇口でよくあるパターンです。
吐水口からポタポタと水が落ちる
中にあるゴムパッキンが固くなっていたり、シングルレバーならカートリッジの劣化が原因かもしれません。
蛇口本体や根元から水が染み出している
内部のナットのゆるみや、本体の腐食、パイプの継ぎ目の劣化が考えられます。
自分でできる応急処置3選
1. パッキンの交換(ハンドルタイプ)
ハンドル式の蛇口なら、中に入っている「ケレップ(コマ)」と呼ばれるパッキンを交換するだけで水漏れが止まることがあります。
工具はモンキーレンチやドライバーがあればOK。ホームセンターでも数百円、数千円で手に入ります。
2. カートリッジの交換(シングルレバータイプ)
シングルレバー水栓では、内部のカートリッジが劣化していることが多いです。
メーカーや品番によって形が違うので、必ず適合する部品を確認してから交換しましょう。
3. ナットの締め直し
蛇口の根元やパイプの継ぎ手がゆるんでいるだけのケースもあります。
ナットを軽く締め直すだけで止まる場合もありますが、締めすぎには注意が必要です。
絶対にやってはいけない行動
- 力任せにナットを締める
→ 部品が割れたり、本体に負荷がかかってかえって水漏れがひどくなることも。 - 適当なパーツを使う
→ サイズが合わないパッキンやカートリッジを使うと、漏れが止まらないだけでなく故障の原因になります。 - 止水せずに作業を始める
→ 作業中に水が噴き出してしまい、床が水浸しになるおそれがあります。
業者に相談すべきタイミング
次のような場合は、無理せず専門業者に相談しましょう。
- 蛇口本体にヒビが入っている
- 内部がサビていて、部品が固着している
- 型番が古くて部品が手に入らない
- 工具がなくて分解が難しい
- 自分での修理に不安がある
修理費用の目安は、5,000円〜15,000円程度が一般的です。
ただし、専用工具や水栓の脱着等が必要になってくる場合は、
修理費用が高額になるケースもあります。
極端に高額な請求や、即決を迫る業者には注意してください。
「出張費だけで高額請求」などのトラブルもあるので、必ず見積もりを確認してから依頼しましょう。
まとめ|水漏れは小さいうちに対応するのがポイントです
蛇口からの水漏れは、最初は小さなポタポタでも、放っておくと意外なトラブルにつながることがあります。
まずは止水栓を閉めて、水がどこから漏れているかをチェックすることが大切です。
パッキンやカートリッジの交換で直るケースも多く、自分で対応できる場合もありますが、
無理をせず、必要に応じて専門業者に相談する判断も忘れないようにしましょう。
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